今年は3月末から4月はじめにかけて出張があり、東京の桜は見逃してしまいそうだと思っていた。4日の午後に帰国して成田から都内に戻る道すがら、あちらこちらにまだたくさんの桜が花をつけているのを見て嬉しくなってしまう。薄紅の桜が春の日差しのなかで霞むようにたなびいているのを見ると、しみじみと春の喜びを感じるのは、DNAにどこか刷り込まれた感覚なのか、幼い頃からの学習効果なのか、その両方か。帰国翌日に急いで目黒川の桜を見に出かけた。場所によっては花が散って葉桜になりかかったものもチラホラあるけれど、まだまだたっぷりと花をつけた木々がたくさん。平日の午前中ということもあって、ゆっくりと桜見物をすることができた。
気象庁のデータによると、今年の東京は21日に開花(昨年より4日遅い)、27日に満開(昨年より3日遅い)。この3、4日の差と開花後の天気の次第で、4月に入っても長めに楽しめたのだろう。幸運でした。