え?マシュマロって焼いて食べるんだ?と、ちょっと驚いたのは、小6とか中1くらいで「スヌーピー」のコミック1)を読んだ時だった。スヌーピーやウッドストック2)が、枝に刺したマシュマロを、仲良く焚き火であぶるほのぼのしたシーンがよく出てきたのを覚えている。でも、それから長い間、自分で焼くという機会は訪れなかった。
男子の場合とくに、マシュマロを食べる機会がない。たとえ稀にあったとしても、友達の家の菓子盆にちょこんと乗っかっていたり、旅行のバスの中で袋が回ってきたりくらいで、「焼く」ような状況ではない。もし家にマシュマロがあったとして、台所のコンロに焼き網をのせて焼くってのも何か違う。ぜんぜん美味しそうじゃない。焼き網で焼くべきはやはり干物か餅であって、甘いお菓子とは正反対のベクトルだ。それに、オトコが焼き網でマシュマロを焼いている姿は、どちらかといえば物哀しくて、ほのぼのからは程遠い。見るものの涙を誘ってマシュマロを焼いてどうしようというのか。つまり、マシュマロを焼くには、それにふさわしいシチュエーションというものが必要なわけだ。
で、ふさわしいシチュエーションとしては、バーベキューか焚き火に限るように思う。それも、女性が参加していなければならない。キャンプに行ったとしても、男子ばかりのキャンプで焼くのはひたすら肉!であって、悲しいかなマシュマロが入り込む余地はない。
というわけで、このゴールデンウィークは、バーベキューついでに、姪っ子二人が楽しそうにマシュマロを焼くのをほのぼのしながら見てました。