ホバート旅行記 3 グランド・ビュー・ホテル

ホテル外観

 グランド・ビュー・ホテル(Grande Vue Private Hotel)は1906年に建てられたクィーン・アン様式の屋敷をリノベーションした小さなアパートメントホテルだ。クルマはホテルの前に路上駐車する。(駐車許可証をホテルが用意してくれる。)アンティークなドアをぎいと開けると廊下左手に暖炉を備えた居心地の良さそうなラウンジ。廊下右奥にあるフロント代わりの小さなカウンターでジョンさんが出迎えてくれる。ジョンさんは品の良いイギリス老紳士といった趣で、このホテルのオーナーだ。部屋は階段を昇った2階の奥の3号室。エレベータはないので、大きなスーツケースをよっこらしょと抱えて運び上げる

 ドアをあけた瞬間、部屋の窓いっぱいにホバートの港と大きく広がるサンディー湾が広がっている。湾にはヨットがあちこちに浮かんで、穏やかな波に揺れている。海のように見えるが、ここはまだ海ではなく、タスマニアの東側を南に向かってながれるダーウェント川 (River Derwent) の河口に近い場所で、ここからさらに数キロ流れてブルーニー島の北側で海に注ぐ。

グランドビューホテル
窓いっぱいにサンディー湾が広がる

 室内は青灰色の壁にアンティークのカーテン、クローゼット、ベッド。色ガラスの嵌った窓や建具もおそらく建設当時のものなのだろう。とても温かな雰囲気だ。シャワー、トイレ、ミニキッチンは新しいものが使われている。

マフィン
4時になるとできたてのマフィンが届く

毎夕4時になるとジョンさんの奥さん、アネットさんが手作りする、できたての香ばしいマフィンが部屋に届けられる。普段あまりマフィンって食べないのだが、夕方を心待ちにするくらい美味しかった。